地域: 大山 記録者: きしやん (登録日: 2016/02/12 更新日: 2019/07/04)
雪解けの頃くらいに地面から顔を出し、3〜4センチほどの黄色い花を咲かせます。旧暦の正月(2月)から咲き出すので、別名を「元日草」とも「朔日草(ついたちそう)」とも呼ばれるそうです。雪を押し上げて開花し、その期間も長いことから「福」と「寿」をあてて、福寿草の名がついたとか。ついうっかりと触りそうな可愛い花ですが、まぎれもなく毒草です!地面から芽を出したばかりの頃、食用のフキノトウと間違えて食べてしまい中毒を起こすこともしばしばあるそうです。ネットで調べると、この花はなんと昆虫を集めるために通常の花が持つ”蜜”がありません。とうぜん蜜が無いのですから香りもありません。でも、この時期でも多くの昆虫を集めて受粉に成功して世代を後続させています。 回答の前にもう一回、ジッと見てくださいね。この花びらが作る曲線は他の花のそれとは違って見えませんか?実はこのカーブは衛星放送受信のためのパラボラアンテナと同じ形状なんですよ。つまりお椀状に広げることで太陽光を集め、その熱で虫たちに「こっち来たら暖かいよーーー!」と勧誘?してるということなんですよね。事実、福寿草の内部は3〜5度近くも高くなってるそうで、人間でいえば温泉に浸かってるようなもんでしょうかねえ・・・今更ながら自然の持つ戦術の多様さには感心させられるばかり。ただ個人的には、この花をジッと見てると「金杯」のように見えてくるということは、やっぱり”のんべえ”気質があるんだろうなあ。。。
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